速さを質感で表現!?
どうもです。いしいです。
今日の出席者は藤原くん、けんちゃん、まゆみちゃんの3人。
今回は、生徒の中で、教室一強そうな藤原くんについてお話ししたいと思います。
藤原くんは体が大きく(恐らく180cmくらいはある)、スキンヘッド。
教室の本部、聖公会生野センターのボスこと呉さん、
ボランティアスタッフ猪口さんもかなり体が大きくがっちりしているが、
藤原くんもなかなか負けてない。
ボスを中心にこの3人が並ぶと、きっと迫力満点、Vシネオーライ!
・・・まあそこまでは言い過ぎにしても、一見強そうなのは確か。
ところがところが、心はとっても穏やかでほんわかとしている。
そして、社会人だけあってきっちりしている。
彼が描く絵はいつも車。それも70年代や80年代のしぶ〜い車。
また、タクシーもよく登場する。
立体的に形を捉え、記憶する能力が優れていて、何も見ずにサラサラと描いていく。
今日は一枚の画用紙に、同じ形の車2台を上下に描く。
「藤原くん、風景を描こうか。」と言うと、
「石井さん、風景描く、風景描く。」と言いながら黙々と作品に向かう藤原くん。
授業が終わりに近づき、「出来た!」の声。
作品が完成すると早々と片付け始める藤原くん。
その彼を引き留め、絵を見る。
2台の車の間に線があり、2種類の情景に区切られている。
どちらの背景も高速トンネルの中、どちらの車もピンク色。
片方の背景は車が混み合い、渋滞している。
もう片方は邪魔する車も無く、スムーズに走っている様子。
さらによく見てみると、なにやらピンクの質感が違う。
メタリックとマット。
メタリックなピンクは赤と白とシルバーを混ぜたようだ。
「これはなんでメタリックなピンクとマットなピンクに分けたん?」
「メタリックな方は、スピードが速い。」
「あ!!そうか!!!メタリックの方はスムーズにびゅんびゅん走っているんや!
マットなピンクの車は渋滞であまり走ってないんや!。すごい!藤原くん。」
いしいゆみ
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